子供にボルダリングを勧める理由

ゴールデンエイジとは運動神経が急速に向上する５歳ぐらい～１２歳ぐらいの期間のこと。
その中で５歳ぐらい～８歳ぐらいは運動技術ではなくいろいろな動きを身に着けておくべき期間「プレゴールデンエイジ」と呼ばれます。
以後はこのプレゴールデンエイジとゴールデンエイジに分けてボルダリングの効果を説明します。

集中力の維持が困難な５歳ぐらいだと難しいルールに則ったスポーツを継続することは難しく、直ぐに飽きる傾向にあります。
その点ボルダリングは決められたホールド（石のことだと思ってください）を使って壁を登るというわかりやすいスポーツであり、個人競技ということもあってその場で遊び要素を付加したゲームをさせることで飽きを防止することが可能です。
また、ただ壁を登るという動作の中で「こうした方が楽だ」「こうすれば次に進める」といった基本的な身体の使い方を自然と学ぶことができるため、普通に生活していると使わない神経を刺激することができます。
この期間にいかに神経を刺激しておくかでその後の運動神経が大きく左右されるともいわれています。

９歳ぐらい～１２歳ぐらいは運動技術を大きく向上させ易い期間です。
ボルダリングはレベルを上っていくと非常に繊細な動作を要求されるようになります。
今どこに力が掛かっていて、次に進むには重心をどこに合わせていくか、またその重心を合わせるためにはどういう動きをするかといったことを理解しなければ上達はしません。
ここが「ボルダリングをすると頭がよくなる」と言われる理由です。
集中力の維持ができるようになるこの期間に頭を使って動きを理解することで運動技術は大幅に向上します。

何事も継続しなければ何も得ることはできませんが一人で個人競技に黙々と長期間打ち込める子供はそうそういません。
そこで必要なのは「習慣化する」ことと同世代の仲間。
毎週何曜日はスクールという習慣と「○○ちゃんがいるから」「○○ちゃんより上手くなりたい」という気持ちが継続につながります。
それだけでもスクールに通う十分な意味が出てきます。
また、スクールはその年代に必要なことを盛り込んだカリキュラム構成をとっており経験や知識が豊富なスタッフの指導の下、身体を動させるため非常に効率がいいのも魅力です。

一例として当ジムのキッズスクールでは「３年生以下」と「４年生以上」でクラスを分けカリキュラムを大きく変えています。
「３年生以下」ではボルダリング以外の様々な運動を取り入れた準備運動とボルダリングを使ったゲーム、スクール課題をこちらから示していろいろな身体を動きをさせて神経に刺激を与えることを主要な目的としています。
「４年生以上」では時間と科目を示して自分で考えて取り組ませ、困っているときは簡単に答えを与えず、方向性を示すことで頭を使わせることを主要な目的としています。