スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その54の2
🔵KとSのこと コンペ編
もうひとつ働くクライミングジム リンクス のコンペが無事に終了した。
うちの店長にも協力してもらいキッズを焦点に10オクロックからの刺客を参戦すべく画策し、うちからはKとSが出場してくれた(詳しくはその54にて)。
実は8歳以下のカテゴリーではかなりである猛者のKと、最近登ることが楽しくて仕方がないSの立ち居振る舞いに注目していた。
結果から書くとKがカテゴリーC(老若男女問わずのシビアな予選方式。予選順位を三分割してその上位3人が決勝進出)で決勝に残り、完登したもののアテンプト数の差で惜しくも2位。
Sは3ポイントくらいの差でカテゴリーCの決勝(まぁカテゴリー分けでの決勝は運の要素は多分に強いけど)に残れなかった。
Sは子供らしくみんなの前で正々堂々悔しがったが、決勝にはKと共にSの母が進出したので、それでも登りたい旨を吐露しながらかわいらしく応援に励んでいた。
そんなわけで10オクロックのキッズと10オクロックキッズの親とリンクスの常連の男性が決勝で覇権を争うことになった。
リンクスの常連のMさんが冗談ぽく’’女性と子供やけど忖度はしない’’と大人げない発言をして(笑)、トップバッターとして決勝課題に果敢に挑むもそんな発言をしたのにもかかわらず核心部分(ゾーン)で落ちまくって、完登できず(まぁコンペにはこういうキャラも必要(笑)ですからね)。
僕はMさんのやさしさだと思った(笑)、知らんけど(笑)
続いたのがSの母(Sは妹を除く家族で参戦していて父もカテゴリーBで決勝に残っていた)、
簡単な3級くらいなら完登してしまう能力があるSの母はMさんが落ちた核心部分を2トライ目にして易々と攻略してそのトライで完登してしまう。
そして大トリはK。
Sの母に勝つには一撃しないといけない。
見る限りちゃんとオブザべして、オブザべに与えられた2分を全部使わずにトライする、慣れた感じで挑み始めた。
しかし核心部分は小学生がやるには遠いサイファーでのポッケ取り、スタンスも大人にはそう遠くないけど小学生には遠い。
いやぁSにできるのだろうか?
しかも梁に付いた3手目も飛ばないといけないし、それも近いわけではない。
さすがに期待した一撃での完登とはならなかった、まずは。
しかしながら3手目をとることに3トライくらいしてから続く核心部分の攻略をし始めたK、あとは時間(3分)との戦い。
やはりまだまだ小さいKにはポッケ取りは遠くてかなり厳しそうに思われた。
しかしなんとか打開策を見つけようとするいつものKの姿勢がかいまみれられた。
そうKはひとしきり考えたりするのだ、小3にしながら。
そうして距離感の修正をおそらくやりだして身体を目一杯振って可能性がでてきた、届きだしたのだ。
オーディエンスも盛り上がる。
そしてラストトライ、Kは低学年の小学生にしてはここぞという集中力はあるなと思っていたので、
彼なら核心は取ってくれるだろうというこちらの想いにしっかり応えてポッケを捉えることに成功したKはそのあとを難なく攻略してラストトライで完登、
オーディエンスはこの日一番の盛り上がりを迎えた。
アテンプト数でSの母には及ばなかったものの、そこまでのコンペ時間で一番盛り上げたのはKだった(もちろん大人の決勝はレベルが高かったからもっと盛り上がったのだけど)。
Sも声を張り上げながらめちゃくちゃKを応援していた。
思えばSは予選が始まる前のアップ課題を登りすぎていた(アップ課題全部2回以上触っていた)。
ただのアップ課題だからそんなに登らなくっていいのに、と僕は思っていた(まぁ言わなかったけど、運営側だし)。
そんなSの横でアップ課題を終えたKは予選課題のオブザべをしていた。
まぁこのあたりが今の二人の間にある差だとは思うけど何事も経験だ。
家族3人で一人だけ決勝に残れなかったSは相当悔しかっただろうし、
同い年のKが決勝に残って自分が残れなかったこともさらに悔しかっただろう。
応援しながらもSはいろいろと感じていたはずだし、今後の成長の糧になればいい。
決勝に残ったKだって悔しさはあったにちがいない。
キッズ向けの課題は基本的にはなかったし、なんなら予選全体では小6の男の子が8位に入ったりしていて、その姿を見て燃えるものもあったはずだ。
しかも決勝では1位にはなれなかったし(Sの母が家族の誇りにかけて頑張ったから(笑))。
みずから考えて登ることをするKのことだからだいぶ色々勉強になっただろう。
そんなコンペだったけど、Sは両親が二人とも決勝に進んだおかげで、両手いっぱいの景品を抱えて(〇〇家景品持ち帰りすぎ‼‼‼とつっこんだのは言うまでもない(笑))ホクホク顔だったし(Sよりもむしろ父親が(笑))、
Kも決勝2位だったし、景品ももらえたので嬉しそうに写真に映っていた。
しっかりと他ジムで爪あとを残した10オクロックのキッズな住人たちに心からの感謝と拍手を。
KもSもこれからもじゃんじゃんチャレンジしていってください。
このまま続けたら小6くらいになると上位に食い込めるとも思うし。
頑張る二人に癒された大人たちも多かったと思います。
KもSもおつかれさまでした~。
またの機会があればうちからキッズを含めたクライマーさんが多数参加することを期待しております。