スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その81
🔵クライミング映画考
さて無類の映画好きでもある僕が映画においてクライミングを扱った映画を
クライマー目線で切ってゆく、そんな感じです。
第1回はシルベスター・スタローン主演の『クリフハンガー』
1990年代ロッキーとランボーで男の子を虜にした”スライ”(映画ファンはスタローンをこう呼ぶ)、
のアクション新境地な今作。
ロッキー3とランボー怒りの脱出から突如としてムキムキマッチョになったスライですが、
『クリフハンガー』に向けてなんとクライミング業界で今でも最もレジェンドなウォルフガング・ギュリッヒを迎えて、
スライの岩場(リードクライミング)のスタントとスライと一緒にクライミングのトレーニングを一緒にしていたようです。
冒頭のシーンはギュリッヒのトライですね。
スライのファンでしか分からないこととしては、やっぱクライマーと直に接したスライは
「あ、俺登るにはデカすぎるかも…」
と思ったに違いありません。
なのでこの映画の向けてダイエットして少しシャープになっています(とはいえクライマーとしては相当マッチョですけど笑)
スライなりに役作りをやっていたと思われます。
ただ設定としては半年以上事故のトラウマで登ってなかったスライが極寒の岩場を登らなくてはならないという…
いくら伝説的なクライマーとはいえ半年のブランクはヤバいだろ!!!
ちょっと登るだけならまだしもめっちゃ登ってるやん!!!
しかも極寒なのにTシャツ一枚って!!!
あとは事故シーンも「いやいや、ないない」って感じでもあります。
だって落ちそうな人を片手で引っ張り上げようとしてるんですもん、しかも手袋しているし(笑)
いやその手袋、絶対いらんやんか!!!
ただ映画観る人のほとんどは今ほどクライミングが盛んではなかった時代ですし、
まぁそりゃクライミングのこととか知らないわけですから、
別によかったのかもしれませんね。
まぁ映画自体はサスペンスなんですけども(笑)
最終的にクライマーなのにめっちゃ強い、男の子が見たいスライが見られるわけです。
まぁ僕も今でこそこういうことやっているんで色々思うことはありましたけど、
公開当時劇場で観たときはフツーに楽しんでいたと思います。
でも改めて見直してみたらツッコミどころいっぱいやんって(笑)
でもいいんです、映画ですから。
エンターテインメントですから。
そして…シルベスター・スタローンですから(笑)
第2回もお楽しみに。