スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その57
🔵課題考
課題について考えてみましょう。
課題ってまぁそのジムの最大の売りのひとつでもあると思っています。
今や課題作る立場(うちではないところで作っています)でもあるので、そのあたりは相当なプレッシャーです、毎月毎月(^_^;)
簡単に完登されても困るし難しすぎて触ってもくれないのもダメ。
しかもただ登ってもらうのではなく、その課題に‟ムーブ”を盛り込んでクライマーさんを多少はウンウン唸らせないといけない。
そうして最終的にそれを面白かった、と言ってもらえるのがベター。
セッター(課題を作る人)さんはそういうプレッシャーとも向き合いつつ課題作りをしてはるわけです。
なので毎回プロのセッターさんは凄いなぁと感心させられっぱなしなわけです。
そんな課題に関しては、お笑い同様に”面白いの観念”は人それぞれでしょう。
またクライマーさんも多種多様いらっしゃいますからねぇ。
で、結局お笑いと同じように考えた場合、問われるのはブレるかブレないか、そこだと思うんですよねぇ。
あるお客さんの層に合わせて課題を作り出したら、全体的に甘い感じの課題ばっかりになったなんてよくある話だと思います。
でも最初からこうしたいというポリシーさえあれば多分ブレないと思うわけです。
全員が全員面白いなんて多分言ってはくれないでしょう。
さっきも言いましたがお笑いと一緒です。
そうなると初志貫徹するしかないと思うんですよねぇ。
来続ける人はずっと来続けてくれるでしょうし、離れてゆく人は離れてゆくはずです。
そんな来続けてくれる人に充てるようにブレない考え方で作るのがやっぱり一番なのではないかなぁと思ってしまう次第です。
女の子と一緒で離れゆく人を追いかけたら駄目です、もう捕まりませんから(笑)
話を戻すと巷で辛い辛いと評判のクライミングジムはそこがブレてないように思います。
僕もそういうジムに行くことがありますが、まぁいつ行っても辛いわ~って思わされます。
いっぱい登れなかったけどなんか充足感ある的な(笑)
…まぁ僕がドMだからかもということは置いておくとして、
まぁそういうジムは生き残っているような気がします。
いや、別に甘すぎてたまらないコンセプトのジムだってないことはないですし、結構そういうジムだという認識で成り立っているところも行ったうえで体感しています。
甘すぎるコンセプトを貫いていれば僕的にはそれでOKです。
そういうジムは初心者さんがいっぱい来るでしょうし(うまくなったら離れてゆくだろうけど)、
息抜きがてらやって来てグレード更新して気分よく帰ってゆく人だっているでしょう。
ま、結局のところブレないのが一番大切なのだと思います。
まぁクライミングに限らずですよね、これは。
いったん迷いが生じると迷宮入りは間違いないですからねぇ(課題作りにも言えたりもする)。
ここはお笑いに例えるよりも音楽に例えたほうがわかりやすいかもしれませんね。
流行りにいっちゃうかいかないか。
流行りにいったところでブレイクしたとしても、それって一過性のショック療法的なものにすぎないんですよねぇ。
それが続くのかというと、続かないことの方が多い気がします。
すでにブレたわけで、またブレる可能性(一瞬、元の路線に戻ったり、もっと違う方向に行ったり)が高いからです。
そこでブレない勇気って持つのは怖かったりするかもしれませんけど、
いったん沈んだとしても浮上するのは時間が解決してくれるように思うのです。