スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その54
🔵KとSのこと。
さてコンペのお話である。
実は21日の日曜日僕が働くもうひとつのクライミングジム リンクスでコンペが開催される。
うちの人にも出てほしくて店内に告知の張り紙はさせてもらったけれど、
ちょっとこの人には出てほしいと思った二人には直接声をかけてみた。
日頃の熱意からこの二人なら出てくれるだろうと思ったからだ。
そして僕の予想通り二人ともエントリーしてくれた。
そんな二人、実はキッズである。
仮にKとSとしよう(笑)
ふたりともに敬意を込めての’’くん’’付けはなしだ(笑)
まずはKから声をかけてみた。
彼は向上心の塊のようなキッズで課題にひたすら打ち込む人である。
大人向けの課題でもいろいろ自分なりに考えて打開策を見出す。
そして大人に交じって完登することもしばしば。
身長やリーチの関係でできない課題であってもとりあえずはやってみるし、
結果できないとしてもよく似た課題を自分で作ったりする。
負けず嫌いではあるんだけど、誰かに負けるというよりは自分自身に負けるのが嫌、
そんな風に映る大人びた一面も持ち合わせたキッズである。
声をかけたら’’大会?出たい出たい’’という反応だった。
まぁそんな大会ってほどの大げさなものではないんだけど、
もちろん’’せやで’’と返答した(笑)
エントリー枠の最後のひとりはKだった。
もうひとりのS
彼はいい意味で典型的な子どもである。
多分誰かに負けるのも嫌だろうし、悔しくて泣きそうになっているのも見たことがある。
彼の一心不乱さはもう完全にそういうことを忘れてしまっている我々のような大人にはむしろ新鮮で、
単純に憎めないしかわいらしい(笑)
考えるよりも先にとりあえず登まくる、この心意気もそんなことはとうの昔にどこかに置いてきた我々のような要領を学んでしまった大人にはもはや新鮮で、
’’ああこういうことは忘れたらあかんなぁ’’と思わされる。
Sはリンクスにも何度か登りにきていて、リンクスの店長を含めた大人にたいそう可愛がられている。
屈託なさすぎやろ‼‼‼とツッコんでしまいそうになるくらいの屈託のなさだ。
そんなSに声をかけたら’’出る出る’’と早速お父ちゃんに直訴していた。
その後すんなりエントリーしてくれた(しかもほぼ一家で)。
そんなSはKに憧れだかライバル心だかよくはわからないが、なにかしらの気持ちを抱いているようで、
コンペでの相乗効果を僕は期待している。
こどもながらにお互いに、また周囲の大人からいろいろ学べることも多いだろうし、
二人ともお父さんもクライマーでもあるので、家族の叱咤激励もあったり、
また10オクキッズ同士で協力しあいながらやってくれるだろうなぁと思う。
僕も楽しみだけど、10オク店長もきっと楽しみにちがいないはずだ。
ふたりともまずは楽しんでください。
僕はこっそり応援するとします(笑)