スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その45
◆課題のこと
について先日書いたけど、本当に作るのは難しい。
僕もとあるクライミングジムではマンスリーの何本かを担当していて、
毎月のように産みの苦しみを嚙み締めつつそれを楽しんでいる。
うちの店長の発想には’’ほほう’’ってなるときも少なからずあったりするので、
参考にはさせてもらっている。
しかし、参考にするだけで実際できあがる課題はまったくのオリジナルになってしまう。
参考にさせてもらったとはいえ、どこにそれが活かされているのはわからなかったりもする。
理由は簡単、クライミングジムごとによって置いてあるホールドも違えば壁の形状も違うからだ。
結局オリジナルにならざるを得なくなり、それでウンウン唸ってしまう。
そして熟考を重ねてゆくうちに2~3時間なんてあっという間に過ぎ去ってしまうのだ。
ちなみに世のセッターさんがどれくらいのペースでひと課題をい作るのかといえば、
3級より上のグレードになるとやっぱり1~2時間はかけて作っているように思う。
それでも1~2時間をつかっているし、セッターさんは一日に少なくとも10本は課題を作ることを要求されたりもする。
なので時間とも戦いみんなに喜んでもらえる課題を作り出しているわけである。
◆そんなプロセッターさんと接して思ったのは
迷ったらきれいにホールドを付けるということだ。
だいたい見た目がよい課題は面白い課題が多い。
なので僕は行き詰るとひとまずデカめのホールドを付けてみて、
なんかいい感じの見た目にする。
そして見た目よくさらにホールドを配置してみる、とりあえずは。
そしたら意外となんか面白そうな課題になるし、実際面白いことが多い、不思議と。
あとはグレーディングの調整でホールドを高グレードにしたければ難しいのをチョイス、逆もまた然り。
これでなんとかなっちゃうのだ。
といってももちろん考えまくって課題を作ったあとは必然的に頭が疲れちゃうから、迷った挙句にこういった手段にでるわけで、
基本的にはちゃんと作っているのでご心配なく。
プロのセッターさんはあまり迷いがない人が多いので、、セットの最終盤にしかこういうこを繰出してこないのがすごいなぁとい思う、
そしてサラリといい課題を僕と同じ方法をとったとしても作り上げちゃうからさすがである。
◆そんなセッターさんの課題
基本的にやっぱり見た目がいいので一度壁をしげしげと眺めてみてください。
美しいので。
逆に見た目が悪ければ課題も多分面白くないと思います。
いや、実際経験があるので(笑)
もちろんうちではございません、ご安心ください。
ご参考までに。