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スタッフまんちゃんのクライミング独り言 その14

Nathional Defence Academy

お芝居で東京滞在中の宿は横浜市のはずれ、ほとんど横須賀な金沢文庫という場所だった。

金沢文庫から一番近いクライミングジムは県立大学駅という場所にあるForge(フォージ)さんというところだった。

もう横浜市でもなく道すがらには「’明日のことは今日は分からないんですよ、明後日のことも明日には分からないんですよ、つまり今日わかることは今日という日が今日だからなんです」みたいなこと絶対言っている、某有名政治家のポスターが貼ってあり、あぁ横須賀なんだな、って思ってしまうわけだ。

そんなForgeさんで登っていると、なかなかこちらではお目にかかることのない光景にありつけたりする。Tatooまみれのおそらく米軍基地の軍人さん、もちろんジム内には英語表記の説明書きが貼ってある。しかしそんな光景どころではなかった、明らかにエリート士官みたいな真っ白の制服(というか常装という)を着た日本男児の若人が、映画『愛と青春の旅立ち』のリチャード ギアみたいないでたちでジムを去って行ったのだ、来るときはジャージだったのに‼‼‼‼

なんやねん、めっちゃそんなにアピりたいんかい、自衛隊の方よ、なんてもちろん思った。また違う日には今度はNathional Defense Academyなるウィンドブレーカーを着て、しかも登るときにずっとサングラスかけたまんま登っているではないか‼これは悪目立ちも甚だしすぎる‼‼‼‼そんなに目立ちたいのかい‼‼‼‼

登り終わった彼らはすごくまっすぐに背筋をのばし、常装(第3種夏服というらしい)で意気揚々と引き上げていった。

あれ、彼ら…自衛隊のお方ではなく、…Academy…そうか防衛大学校、通称’’防大’’の学生さんだったのだ、と気づいた。

さらによく調べてみたら横須賀からそう遠くない場所にあるらしいことがわかった。

そういえば……

うちの店長は防大出身だった。

防大の学生たちのクライミングジムにおける諸問題についてチョイ報告しとかなければならんと思った僕は早速店長に洗いざらい報告してみた。

サングラスの件に関しては店長もあ~あな感じだったのだが、常装に関しては仕方ないんですよ~、あれは。とのこと。なんでも帰寮する際には常装でないといけないらしい。しかも来るときジャージ、帰るとき常装は下級生ではないとのこと(下級生は常に常装を求められるらしい)。

つまり彼らは我々に防大生であることをアピりたいわけでは決してなく、帰寮のため仕方なく常装していたわけだ。店長の話だと日中街なかを常装で歩こうもんなら白い目で見られる時代もあったらしい(そう防大の生徒さんにはお給料がでているのだ)。

僕はとんでもない思い違いをしていたわけである。なんだか恥ずかしい。でも店長が防大卒だからこそ分かった話でもある。こんな勘違いを引きずることもなく誰かに吹聴するわけでもなく無事終息したので正直ホッとしている。

クライミングする防大生のみなさん頑張ってください、日本のためにご苦労様です。でも登るときはサングラスはずしましょうね(笑)

店長と防大の話で一番驚いたのは店長のお兄さんも防大で兄弟で防大卒という”どんだけ防衛したいねん兄弟ですね”、ある種最強ですね(笑)

そんな防衛大学校、英語で表記すると Nathinal Defense Academy です、UniversityでもCollegeでもないのがらしくっていいですね。

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