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クライミングシューズのお手入れ注意報

シューズのお手入れはしていますか?

お手入れはするべきなの?したいけどどうしたらいいのか分からないといった人は意外と多いと思います。

今回はお手入れの方法とやってはいけないことを説明していきます。

お手入れをしなきゃどうなるの?

端的に言うと「臭くなります」「滑ります」「すぐに傷むます」。
以下にそれぞれ簡単に説明していきます。

臭くなります

 クライミングをやってて割と気にしている方が多いのが「におい」かと思っています。
 「におい」の根本的な原因は雑菌の繁殖であり、そこに、汗と一緒に流れ出した皮脂や角質や汚れが加わって分解されることで、あの強烈な臭い(におい)を発生するとのことです。
 裸足で履く人は特に臭くなるのはこれが理由でしょう。


滑ります

 クライミングジムはどれだけキレイに掃除をしているジムでも床やマットにチョークや埃は少なからず積もっています、ホールドやハリボテにも勿論積もっています。
 その中で滞在するわけですから知らずのうちにそういったチョークや埃がシューズのラバーに付着するのは予想に難しくないですよね。
 「チョークや埃が付着したらダメなのか?」
 クライミングシューズのラバーは重要な要素として「高い摩擦力」が求められます。
 せっかく高い摩擦力があってもそれを発揮すべき接地面との間に細かい粒があったら滑ります。

すぐ傷みます

 多くの物質は加水分解によって劣化していきます。
 「加水分解とは何なのか」簡単に言えば水分と反応して分解される、ぐらいに思っているといいと思います。
 空気中の水分でも加水分解は起こりますので使用後の汗だくビショビショ状態なら尚更です。

お手入れの方法

 前項では拙い説明になりましたが、お手入れをしなかったらどうなるかは概ね理解いただけたかと思います。
 次にお手入れの方法について解説していきます。
 お手入れで重要なのは
 ・雑菌の除去
 ・シューズ内部の皮脂等の汚れ除去
 ・ラバーに付着したチョーク等の除去
 ・乾燥
です。

使用直後は除菌シートとブラッシング

 使用直後は雑菌が繁殖する環境が整っています。
 まずは除菌シートで内部をしっかり拭きあげて雑菌の繁殖を抑えましょう。またこの拭きあげは内部の皮脂等の汚れを落とす意味もあります。
 ここで注意してほしいのは除菌・消臭スプレーの使用です。スプレータイプはシートに比べ水分が多く付着してしてしまうのでシューズ内部などの閉鎖空間では湿気の原因になります。湿気が多いとその分、雑菌の繁殖と加水分解を促します。その上、汚れの除去はスプレーだけではできないので結局拭きとりの作業が出てきます。
 内部のお手入れが終わったら外部のブラッシングです。
 ブラッシングではなく濡れタオルでふき取る方もいらっしゃいますがお手入れの基本は乾燥です。必要以上の水分は極力避けましょう。
 
 

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自宅では日陰干し

 家に帰っても鞄から出さずにそのまま放置なんて方も意外といますよね。それが一番ダメ。
 前項でも記述した通りお手入れの基本は乾燥です。家に帰ったらまず干しましょう。
 ここでの注意点は日光に当てないこと。日光をはシューズの接着剤を劣化させるため変色したり、接着面が剥がれてラバーがめくれたりします。
 上の写真は実際日光に当てて乾燥させたものとそうでないものの比較です。
 

意外とやらないほうがいいこと

 先ほどの直射日光に当てること以外にもやらない方がいい手入れ、それは水洗いです。
 「そもそも水と洗剤で丸洗いしてしまえばいいんじゃない?」いえ、よくないです。
 クライミングシューズはシャンク(シューズのアーチを支える為の芯材のこと)に厚紙を使用されている場合が多々あり、丸洗いしてしまうとこのシャンクが機能を果たさなくなり型崩れや剛性を失うことになります。
 その他、接着面の剥がれやシューズの皮部分の劣化を促します。
 丸洗いはオススメできません。

最後に

 クライミングシューズはボルダリングをする上で切っても切り離せないパートナーです。
 特に使いこめば自分の足に合った形に育っていくもの、日々のお手入れをしっかりして長く使い込みましょう。

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